一般的に、家賃は手取り収入の1/3程度とするのが良いとされています。無理なく生活していくためにも、共益費・管理費・駐車場代なども含めて大枠の予算を決めましょう。
そして大枠の予算が決まったら、次は新居での生活をスタートさせるために掛かる費用です。敷金0・礼金0のいわゆるゼロゼロ物件で理想のお部屋を見つけたとしても、不動産会社への仲介手数料で1ヶ月分、前家賃として1ヶ月分(月の途中であれば日割り計算による家賃もプラス)と、家賃2〜3ヶ月分にプラスして火災保険料や鍵交換費要などの初期費用が必要となってきます。首都圏であれば、敷金・礼金それぞれ1〜2ヶ月の物件が一般的ですので、その場合には家賃4〜6ヶ月が必要になります。また、引越しの際に業者さんにお願いする場合には別途その費用も必要になりますので、予算に組み入れておきましょう。
予算が決まったら、いよいよ理想のお部屋探しスタートです。
まずは、理想のお部屋に求める条件を2〜3個考えてみてください。駅近、築浅、オートロックに南向き。バス・トイレ別で広いお部屋!なんて、ちょっと考えただけでも魅力的な条件が次々と浮かんでくるかもしれません。しかし、予算には限りがあるもの。一般的に良いとされている条件も、自分の生活に当てはめて検討してみるとそれほど重要でない場合もあります。自分にとって絶対譲れない条件・譲歩できる条件を明確にすることで、自分にとっての理想のお部屋が見えてくるはずです。
一般的な条件・設備について具体的に検討します。絶対譲れないのか譲歩できるのかを考えておくことで、あなただけの「掘り出し物件」と巡り合うチャンスが増えます。
最寄り駅 | 急行列車の停車駅等、ターミナル駅であればあるほど家賃は高め。 更に、駅近は商業施設で住居自体が少ないということも。 目的地までの乗り換え等がさほど変わらないならひとつ隣の駅にするのもアリ。 |
駅からの距離 | 当然、駅から近ければ近いほど家賃は高めの傾向。 道のりにもよるが、徒歩10分程度までが毎日歩いても苦にならない目安となる。普段、自転車やバイク、車を利用する人であれば距離を伸ばすのもオススメ。 |
間取り | 部屋とキッチンとの仕切りがない1Rタイプが、家賃的には低めの設定。 あとは広さによって家賃が設定されているため、広ければ広い分高くなる。 |
建物種別 | 木造・軽量鉄骨・鉄筋コンクリートと順に防音性が高くなると同時に家賃も高めとなる。防音性や外観を重視するのか、家賃を重視するかによってアパート・マンションを決めると良い。 |
築年数 | 年数が古くなればその分家賃は安くなるのが一般的。しかし、場合によっては新築でも相場より安いものもあるので一概には判断できない。また、管理状況によって建物の状態は大きく異なるので、年数は大まかに設定して、後は実際に管理状況等を見て決めるのがコツ。 |
向き | 日当たりの良さは南→東・西→北の順。 日中あまり部屋に居ない人であれば、向きにこだわるよりも近隣の道路状況を確認する方が良い場合も。交通量の多い通りがある場合、車の音等が響く場合もあるので注意しよう。 |
室内洗濯機置場 | 古い物件では、洗濯機置き場が玄関前・ベランダにある場合も。 特に実際に物件を見ないで決める場合には、図面だけでなくきちんと確認する必要あり。 |
給湯の有無 | 蛇口をひねればお湯が出てくる設備。 最近の物件であればほとんどが完備しているものの、見落としがちなのは、温度設定をするリモコンがついているかどうかという点。急に熱いお湯が出てきたりという不便がないように、きちんと確認しておきたい。 |
階数 | 日当たりや防犯の観点から2階以上が好ましいとされている。 |
角部屋 | 窓が2方向にある場合、採光がよく隣室も1方向のみというメリットが。 反面、窓が多い分暑さ・寒さが伝わり易いのでどちらが自分に合っているのかで判断しよう。 |
バストイレ別 | 湯船に浸かりたい人はバス・トイレ別の方が良い。 お風呂はシャワーのみと割り切れるなら、ユニットバスでも問題ナシ。 |
オートロック | 防犯を考えると欲しくなる設備だが、オートロック付きだと家賃も少し高めとなる。 立地条件などの環境でカバーできるのか、総合的に判断しよう。 |